ストーリー

舞台は、太陽暦佰九拾⼋年、東京皇国。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焰ビト”となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象”に人々は怯えて暮らしている。
“焰ビト”に対抗する特殊消防隊の新人隊員で、悪魔の足跡と噂される発火能力を持つ少年・シンラは、桜備大隊長の率いる第8特殊消防隊に配属され、“ヒーロー”を目指し、仲間たちと共に、“焰ビト”との戦いの日々に身を投じる。

「第1特殊消防隊」レッカの事件の後、過去の出火事例から人工発火にまつわる手がかりを探す「第8」の面々。その中にはレッカ事件で謹慎処分となり、「第8」で預かることになったタマキの姿もある。
そこに現れた怪しい白衣の男。それは、巨大企業「灰島重工」から「第8」に配属された研究員リヒトだった。不自然な人事をいぶかしく思う「第8」だったが、白装束の調査の為「第7」管轄の浅草へ向かう。
早々に見せつけられた、最強の消防官と言われる「第7」の大隊長・新門 紅丸の破天荒な鎮魂に驚きを隠せないシンラたちだが、浅草の独特なスタイルを否定することなく自然体で接し、次第に町民たちとも馴染んでゆく。
その中、浅草の町でシンラが偶然助けたユウという少年。ユウは桜備が「機関員」として目を付けていたヴァルカンという男の弟子だった。桜備はシンラたちにヴァルカンを訪ねるよう命じる。様々な組織からのスカウトを拒否してきたというその孤高の凄腕技術者とは、一体どのような男なのか。
シンラはアーサー、アイリスと共に、一時浅草を離れヴァルカンの工房に向かうのだった。

一方、浅草では不穏な白装束たちの姿が浮かび上がる・・・。